Link4 Ver.1.10


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(3D的表示をするためには、D3ZMulti Ver.2.16以降が必要です)

●概要
 機構学における四節回転連鎖の動作をシミュレートする。
 四節回転連鎖とは4つのリンク(節)が、相対的な回転運動をする回り対偶で次々と結合され、最後のリンクが最初のリンクと再び対偶をなすように、環状に連結されたリンク装置である。
 4つのリンクのうち、どのリンクを固定するか、またそれらのリンクの長さをどのようにするかによって、1つのリンクが回転運動をするてこクランク機構、2つのリンクが回転運動をする両クランク機構、2つのリンクが往復運動をする両てこ機構に分かれる。(下図(a))
 このプログラムでは、4つのリンクの長さを変えたときに、どのような運動を行うかをアニメーションで表示する。
 また、ピストンクランク機構のような、すべり対偶を1個と回り対偶からなるすべり子(スライダ)回転連鎖の場合には、往復スライダクランク機構、揺動スライダクランク機構、回転スライダクランク機構、固定スライダクランク機構がある。このプログラムでは、これらの一部も可能である。(下図(b))

(a)下図のような四節回転連鎖 ABCD において、Link1を固定して、Link2を回転させたときの運動の様子を表示する。

記号
 Link1の長さ … a
 Link2の長さ … b  角DAB ………θ
 Link3の長さ … c
 Link4の長さ … d 角EDC ………φ

(b)下図のような D に滑り子を持つ滑り子回転連鎖 ABD において、Link1を固定して、Link2を回転させたときの運動の様子を表示する。(C = D)

滑り子の滑る方向により、Link1の長さまたはLink3の長さが変わる2種類の機構がある。

●動作環境
 Microsoft Windows 95/98/Me、Windows 2000
 Microsoft Visual C++ 6ランタイムが必要

●インストールと実行
 展開してできたファイルを適当なフォルダにコピーして .EXE ファイルを実行。

●アンインストール
 展開してできたファイルの他に、起動時のフォルダにできた .INI ファイルを削除する。レジストリは操作していない。

●操作説明
・[ファイル]メニュー[新規設定]コマンドでLinkの長さ、連鎖の
 種類を設定.
・Linkの長さの変更は、結合点(A...D)をマウス左クリック・ドラッグ.
・θの変更は、結合点Bをマウス右クリック・ドラッグ
 または、リンク角ウィンドウでマウス左クリック・ドラッグ.
・[オプション]メニューの[着目点の設定]で設定した点の軌跡を表示.
・ファイルに書き出されたデータは区切り文字を空白として以下の通り.
 (角度の単位は[rad])
 1行目 ヘッダ("Link4 1.10"),回転連鎖のタイプ,滑り子回転の場合のリンク表示(Ver.1.9),オプション(Ver.1.10)
 2行目 4つのリンク長,回転角,角速度,各リンクの色(Ver.1.8),各リンクの太さ(Ver.1.10)
 3行目 着目点のデータ数 n (着目点指定はVer.1.9)
 4行目 着目点のデータ1(表示フラグ,原点指定, x, y,色)
  :
 n+3行目 着目点のデータn(表示フラグ,原点指定, x, y,色)
 n+4行目 空行1行
 以降 各行はリンクデータ
     回転角度θ, φ1,φ2,有効なφの数

●履歴
 Ver.1.0  95/04 Win 3.1用に NEC PC-9801 N88BASIC から移植
   97/06 Win 95用に再コンパイル(32ビット化)
 Ver.1.1  97/08 表示変更
 Ver.1.2  99/07 マウス操作でLinkの長さを変更可、θとφの関係図追加
 Ver.1.3  99/07 計算結果をファイルに保存可
 Ver.1.4  99/07 計算式見直し、ファイル出力修正
 Ver.1.5  01/06 滑り子回転連鎖対応
 Ver.1.6  01/07 表示変更
 Ver.1.7  02/11 表示変更(強制回転と往復運動),データ読み込み(ファイル形式変更)
 Ver.1.8  02/12 メニュー,表示変更,着目点の軌跡
     ファイル形式変更(各リンクの色追加,D3ZMultiで2.5D化)
 Ver.1.9  10/03 ファイル形式変更(滑り子回転の場合のリンク表示,着目点のデータ追加)
 Ver.1.10 14/07 滑り子回転(a)のオフセット追加、表示変更



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